久々のテニスネタ
久々のネタはテニスです。
日本時間の今朝早くに決勝が終わったBNPパリバ・オープンの男子決勝は、第3シードのノバク・ジョコビッチ(写真の選手)と第1シードのラファエル・ナダルの対戦となりました。
結果から申し上げますと、フルセットでジョコビッチの勝利!!彼は今季出場3大会連続優勝!マッチ18連勝をこのナダル戦で達成しました。
実は、2009年の年末に私はこんなことを書いておりました。2010年のジョコビッチはまだまだナダル、フェデラーとの力の差があり、USオープンのファイナリストが最高のリザルトとなっておりましたが、今年になってからその戦闘力が飛躍的にUPしました。
1月のグランドスラムイベントであるオーストラリアン・オープンで、その変化に気が付いたのですが、今朝のナダル戦をじっくり見たうえで、下記の点でその変化が対ナダルで通じる変化であったことが証明されました。
1.サーブの決定力(エースだけでなく、その後のプレーに有利な展開に持っていけるだけのサーブ)の向上
2.ストローク(特にフォア、バックのクロスへの返球)の力強さと確実性のUP
3.コートカバーリングの向上とフィジカルの向上
詳しく見られる方であれば、もっと他にも彼が向上した点を挙げられると思いますが、素人の私が見ただけでもこれだけの変化を感じることが出来ました。
特に2のストローク、特にフォアのクロスについては、スピン量が多く相手のフォアサイドで激しく跳ねるショットと、フラット気味で速いショットのバリエーションが増え、前から定評のあったフォアの逆クロスに加えて、展開力が付いた感じです。結局スピン量が多いショットが打てると、ショートクロスも打てたり、ロングにも打てたりして、いろいろな角度で相手をコートから追い出すことが出来ますから、実に有効です。今回の大会の準決勝、対フェデラー戦でもこのフォアのクロスがかなり有効打となっていましたね。
また、3のコートカバーリングもオーストラリアのときもそうだったのですが、もはや史上最強のコートカバーリングと思われるナダルと比較しても遜色ないくらいのものを得たと思っております。
あれだけ走れて、そこから強烈なショットを返すことが可能であると相手はストロークでより無理を強いられることになり、ミスが生まれやすくなります。
昔、「テニスは”足ニス”だ!!」と言われていましたが、今のテニスも同じなんですね。
ジョコビッチにとっては、今回のナダル戦の勝利は実に意味のあることだったと思います。昨年のUSオープン決勝、ATPマスターズカップと連敗し、私もUSオープンのときは「たとえフェデラーには勝てても、今のジョコビッチのテニスではナダルには勝てる要素が無さそう・・・・」と思っていましたが、上記の戦闘力UPがナダルに通用したということが、これから対ナダル戦で対等以上に戦えることが証明されたと思っています。
これで、ナダル、ジョコビッチ、フェデラー(フェデラーはどこまで頑張れるか!?)の3強時代が訪れるのでしょうかね?今年の男子テニスは見ものです。
今回のジョコビッチは、いち早く日本へのメッセージを送ってくれました。彼がトッププロになってから日本に来日したことは私の記憶の中では無いのですが(間違ってたらゴメンナサイ)、それでもテニスのトッププロとして、こういうメッセージを出してくれることは、本当にありがたいことですし、私も彼のテニススタイルとともにそんな人となりが好きになりました。
逆に私もこれから彼を応援していきたいと思います。
余談ですが、ジョコビッチが使っているラケット「ヘッド YouTek IG Speed MP 18/20」が欲しくなってしまったことは言うまでもありません・・・・・(爆)。
by Tristan987
| 2011-03-21 13:53
| テニス