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覇権交代の予感!?

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さてさて、男子テニス界のトップ争いが混沌としてきました。
テニス・マスターズシリーズ マドリッド大会の決勝は第1シードのナダルと第2シードのジョコビッチの対戦となりました。アンツーカーでは無類の強さを誇り、2009年の全仏オープン以来アンツーカーでは負けなしのナダルと、今シーズン絶好調!連勝街道をひた走るジョコビッチの対戦でして、それこそどちらに”土”が付くか?の試合となりました。



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結果はすでにニュースでも取り上げられていますが、なんと!ジョコビッチの勝利!!
今シーズンの連勝を32と伸ばしたのですが、先ほど録画していたこの試合を見てみました。
スコアはジョコビッチ 7-5 6-4 ナダル、とストレートでジョコビッチの勝利、一見するとストレートとはいえ、接戦だったのだろうと思っていたのですが、その内容は今後の男子テニス界トップ争いにかなり意味のある試合となったことがわかりました。

どちらもスピンを効かせたストロークを相手のフォアサイド、バックサイドに打ち込んで、凄まじいストローク戦になったのですが、これまでの両者のアンツーカーでの戦いと違ったのは、ロングラリーになるとことごとくジョコビッチがポイントしていた点でした。
これまでの両者の戦い、あるいはナダルと対戦してきた相手は、ロングラリーとなるとナダルに粘り負けてしまい、ジリ貧となっており、無理に攻め込んでも逆にパッシングやナダルのフォア逆クロスの餌食になるのがオチでした。
ところが、今回のジョコビッチはロングラリーでもナダル以上に粘りのあるストローク戦を展開し、またバックハンドはスピードと角度のあるショットが続き、しばしばナダルのフォアサイドにエースを打ち込んでいきます。やはりショットの角度が良いので、ナダルに対し早い展開でラリーしているので、ナダルは常に走らされていましたね。たまにナダルの展開になっても今シーズン飛躍的に良くなったジョコビッチのフットワークにより、ナダル優位の展開に持ち込むことが出来ません。

これまで、ジョコビッチは対ナダルに2連勝していますが、それは比較的球速の速いハードコートでの話。今回はナダルの”庭”でもあるアンツーカーでの戦いだったので、ジョコビッチの進化がどれほどのものであったか?が気になっていたのですが、これはもう本物!!と言ってよいかと思います。

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ナダルも決して調子は悪くはなかったと思いますが、やはりジョコビッチにあれほどまでのプレーをされてしまっては、どうにもならなかった・・・・・といったところでしょう。
これまで、アンツーカーシーズンになったらナダルのもの!!といった半ば他の選手にとっては諦めのシーズンであったのですが、強力なライバルが現れたわけです。

まあ、昨年のUSオープンでナダルがジョコビッチに圧勝した際は「誰がナダルを止めるのか!?」というくらい、男子テニス界が1強時代突入の様相を呈していたのですが、これで面白くなってきました。今や、フェデラーも準決勝進出がせいぜい・・・・。マレーはグランドスラムになると”チキン”になってしまい、ナダルの対抗馬がどんどん居なくなってしまうところでジョコビッチの充実はこの先とても楽しみなところであります。
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さて、ジョコビッチは今回の優勝で、今シーズン開幕から負けなしの32連勝となったわけですが、開幕からの連勝という意味では上には上がいるわけで、このマッケンローが1984年に開幕から42連勝を記録しています。
いやぁ~この年のマッケンローは強かった!!とにかく相手のファーストサーブでもなんの苦労もなくリターン&ネットで前に出て一発でボレーを決めてしまう・・・・・。相手はその展開の早さに全く付いていくことが出来ない、ストローク戦になっても相手のトップスピンをライジングのフラットショットで振り回し、浮いたボールを簡単にボレーで仕留めるというとにかくとんでもないテニスをしていました。
ジョコビッチがどこまで連勝を続けられるのか?この先の全仏、全英、全米まで好調をキープ出来るのか?真価が問われるところですが、ぜひナダルとのランキング1位争いが面白くなるくらいに頑張ってもらいたいところです。


今シーズンの男子テニスは、今週のイタリアンマスターズ大会と今月末からの全仏オープンとアンツーカーでの大会が続きますが、ここ最近”クレースペシャリスト”と言われる選手が少なくなってしまったことにちょっとつまらなさを感じてしまいます。
一昔前には、スペインのセルジ・ブルゲラやオーストリアのトーマス・ムスター、ブラジルのグスタボ・クエルテンといった「クレーなら俺に任せろ!!」的な選手が今は全く居なくなってしまいました。クレー巧者と言えば、スペインやアルゼンチンの選手が挙げられますが、今やスペイン選手はフェレールやベルダスコ、アルマグロといったところがいますが、ナダルにはみんな分が悪いし、アルゼンチンはデル・ポトロが復調してきましたが、他は全くダメときています。アルゼンチンといえば、ギレルモ・ビラスやホセ・ルイス・クレルク(知ってるかな?笑)、ギレルモ・コリアといった生粋のクレー巧者が居たもんですが、少しは骨のある選手が出てきて欲しいものです。

さてさて先日、家の掃除をしていたら、1980年代のテニスマガジンやスマッシュといったテニス雑誌がごっそり出てきました(笑)。懐かしく見ていたのですが、まだまだパット・キャッシュやギ・フォルジェが全米オープンのジュニアの部に出ていたり、バンジが日本に来て優勝して騒がれたりした記事が楽しいものでした。前は、コナーズやボルグが全盛だった1970年代のテニス雑誌が家にいっぱいあったのですが、引っ越しの際にすべて捨ててしまっており、実に勿体無い思いをしましたので、この1980年代のテニス雑誌は大切にとっておこうと思っています。
by Tristan987 | 2011-05-10 00:51 | テニス


ようやく次の段階へ!!


by Tristan987

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