シングルバックハンド万歳!!

a0042970_6283013.jpg
先週開催された2つのテニス大会。1つは「Dubai Duty Free Tennis Championships」、もう1つは「Abierto Mexicano TELCEL presentado por HSBC」という大会でありますが、どちらも大会のグレードはATP500シリーズというマスターズ1000大会に次ぐものでありますが、注目される二人が優勝者となりました。




a0042970_6362610.jpg
まずはドバイの大会、こちらはグランドスラム大会の2つ下のATP500大会。とはいえ、第1シードのジョコビッチを始め、デルポトロ、ベルディヒ、そしてフェデラーがエントリーする大会。
勝ったのはフェデラーでした。

今年のフェデラーは、ラケットを98インチフェイスの大きなものに換え、コーチにエドベリを招聘し、より多くボレーに出る戦術を試しています。
準決勝のジョコビッチ戦、決勝のベルディヒ戦をテレビで見たのですが、ストローク戦で打ち負けなくなりましたね。以前はバックハンド側にボールを集中され、徐々にディフェンシブに・・・・。そうなると相手はやりたい放題で、それを挽回しようと必要以上にフォアに回り込み強打で打開しようとしてミスする、という自滅を繰り返してきたフェデラーですが、フォアはもちろんバックも以前のラケットのときより楽に打てて、スピンがしっかりかかった威力のあるボールがいってますし、特にエドベリの指導なのか?高い打点で前に踏み込みながらフラット気味に叩くボールが増えたような気がしております。
高い打点のバックの強打、この非常に難しいショットをシングルハンドで行うのは、テニスやってる方であれば、至難の業であることはご存じであると思いますが、このショットの善し悪しが、今の男子プロテニス界でシングルバックハンドのプレーヤーとして生き残ることができるか?を決めるものであると私は思っております。
a0042970_5144010.jpg

また、積極的にネットに出て行っているのも非常に良いですね!!
まだまだエドベリに比べたらサーブ&ボレーのスムーズさは劣るのですが、それでも現役プレーヤーの中では、ずば抜けてセンスを持っているフェデラーが、とうとう”積極的にボレーに出る!!”というスタイルをこなしていることは実に素晴らしいと思います。
実際、ジョコビッチはどんどんネットに出てくるフェデラーのプレーに完全にペースを乱され、必要以上にミスを犯していましたし、じっくりとしたストローク戦ではジョコビッチ戦の場合不利になるので、ストロークで無理やりエースを狙いにいくより、ネットへの展開を考えた方が戦いやすいのだと思います。

このドバイ大会の優勝は今回で6回目、通算のATPツアー優勝回数は78回目で、ようやくマッケンローを抜き、優勝回数で歴代3位になりました。昨年、早いラウンドで負けることが多かったフェデラーですから、今年の活躍次第で大幅なランキングUPが見込まれ、ファンとしては楽しみなところです。
a0042970_5145979.jpg
そしてもう一人、アカプルコのATP500大会に優勝したディミトロフです。
ディミトロフはブルガリア出身の22歳、昨年はその実力よりも「シャラポワの恋人」という”肩書き”で有名になっちゃった選手ですが、久々に出てきたシングルバックハンドのプレーヤーです。

以前このブログにおいてシングルバックハンドではダメなのか!?というお話をした際に紹介した選手であります。
プレースタイルがフェデラーに似ているということで「ミニフェデラー」とか「ベビーフェデラー」とか言われているディミトロフですが、ここ最近彼のプレーを見ていますと、フェデラーよりも以前のオーストラリアの選手で、マーク・フィリプーシスに似ていると思うようになりました。
結構フォアもバックもハードに打っていくスタイルは、ちょっとフェデラーとは違うのかな!?と・・・・・。
まあ、そんなディミトロフですがアカプルコの大会では、準決勝で昨年のウインブルドンチャンピオンのアンディ・マレーを撃破し、決勝でケビン・アンダーソンを下して見事に優勝!!
ATP500クラスの大会で初優勝となりました。この優勝でランキングも16位と大幅UP!!これからの活躍が楽しみでありますが、我らが日本のエース錦織 圭とは年齢も近いことから、ディミトロフはライバルと目されております。先ごろ全米インドアで2連覇を果たした錦織ですが、この全米インドアはアカプルコの大会の下のグレードATP250大会なので、ポイントが少ない大会になります。なので、優勝してもそれほどランキングはUPされないところ・・・・。錦織ももっと大きい大会、少なくともATPマスターズ1000大会やグランドスラム大会でもっと上位に行かないと、目指すランキング10位以内が狙えないでしょうね。
今のランキング トップ10を見ると

1位:ラファエル・ナダル
2位:ノバク・ジョコビッチ
3位:スタニスラス・ワウリンカ
4位:ダビド・フェレール
5位:トーマス・ベルディヒ
6位:アンディ・マレー
7位:ファン・マルティン・デルポトロ
8位:ロジャー・フェデラー
9位:リシャール・ガスケ
10位:ジョー・ウイルフリード・ツォンガ


となっております。とても強い選手たちがトップ10を占めています。
トップ10の選手たちに共通する点としては、やはり大きい大会に強いことですね。
ATP1000やグランデドスラムで上位に食い込んでくるので、しっかりポイントを稼いでいるんですね。
錦織も日本人選手としては、とてつもなく強く、今のランキング(21位)もかつての日本の選手たちからすれば、夢のようなランキングなのですが、彼が21位というランキングで満足するようであれば何も言いませんが、トップ10を狙っているのであれば、もっと大きい大会で上位進出を狙わないといけないのであります。非常に難しいことですが頑張ってもらいたいですね。
すでにディミトロフを始め、20歳代前半の選手たちが活躍し始めています。そんな選手たちが勢い付く前に早くトップ10に入らないと、この先難しくなりそうですね。



さて、「シングルバックハンド」に焦点を戻しますと。
今年の全豪オープンでも、ワウリンカが優勝!!彼もシングルバックハンドの名手です。
特にバックハンドのストレートショットが素晴らしく、かつてのレンドルを彷彿とさせるショットを打ちますね。全豪の決勝ナダル戦では、ナダルの怪我がありましたが、互角以上にフォアもバックもハードヒットし、ミスの少ないプレーはこの先も大いに活躍してくれるものと感じました。
フェデラーと同じスイス人プレーヤーのワウリンカ。もしかしたらグランドスラムの決勝がスイス人対決になる可能性もあるのではないかと思います。
そういえば、フェデラー以外のシングルバックハンドプレーヤーがグランドスラムに優勝したのは、2004年の全仏オープンのガストン・ガウディオ以来なんですね。全豪では1998年のペトル・コルダ以来・・・・。いやあ~懐かしい。それほどまでにシングルバックハンドのプレーヤーが少なくなってしまったということなんですね。

でも、今のランキングトップ10を見ると、3位のワウリンカ、8位のフェデラー、9位のガスケ、そして12位にトミー・ハースがいて、シングルバックハンドプレーヤーもしっかり活躍しています。16位のディミトロフもトップ10内に入ってくれば、面白いですね。
by Tristan987 | 2014-03-06 06:36 | テニス | Comments(6)
Commented by bobbiee at 2014-03-08 16:59
こんにちは
いつも読みやすい文章を書かれるので、
WOWOW等 未加入の私にも、
フェデラーの変化がよく理解出来ました。

正直、ボレーは絶滅危惧プレーかと案じてました、笑
高い打点でフラットのバックは、
イメージ的には簡単ですけど、目の良さと脚力要りますね
常に体の前で、ボールを捕らえないと少し外すとそのままアウトしかねない(>_<)

私レベルでも試合に行ったら、両手打ちバックでガンガンに打ってくる様な人ばかりです。
この時代にエドベリをコーチに招いて、
あのテニスをやろうとするフェデラーの心意気にも拍手したい気分です。

では、失礼します(^_^ゞ
Commented by kendo986 at 2014-03-09 01:17
こんばんは!
私の通っているテニススクールでも40代未満の方はダブルバックハンドばかりです(悲)

しかし、シングルバックハンドは我々レベルではダブルスよりもシングルスで恩恵を感じる今日この頃です。
シングルハンドの方がベースラインの打ち合いで横に振られた時のリーチが長いからです。
ダブルハンドの人は、より脚力が必要なようです。
我々レベルでは、スピードや回転よりも、とにかく返す事が大事なので、
シングルハンドの方が楽なようです。
バックのスライスを上手く打てれば、横に追い込まれても深く遅いボールを返す事が出来、体制を立て直す時間を作れます。
シングルスは前にボレーヤーがいないのと、深く返せれば相手もなかなか前に出てこれないので有効です。
Commented by kendo986 at 2014-03-09 01:23
あと、練習でサービスライン付近から打ち込み練習していますが、
シングルバックハンドの打ち込みは、やはり難しいですね。
ツボにはまれば結構威力のある決め球を打つことが出来ますが、
普段から筋トレとストレッチングをしておかないと腕と腰を痛めますね。

ボレーは私の通っているシングルス専門クラスでも取り入れています。
コーチの話では、ラケット進化と打ち方の進化が進み、生徒さんのストローク力の差が無くなってきているそうです。
あるレベル以上になるとベースラインでの打合いは互角になるため、
最近は、左右の展開力プラス前後の展開力が重要視されてきているようです。つまり、「前に出てボレーで決める!」です。
昔のようなサーブアンドボレーは流石にリターンエースの餌食になりますが、
ストローク戦から浅いボールが来たときに一気に前に出てファーストボレー、悪くてもセカンドボレーで決める。
ダブルスのような繋ぐボレーはNGで一気に決めるボレーです。
コーチ達も最近のフェデラーの試合展開を参考にされていて、今後草トーナメントでもシングルスの展開が変わるだろうと。

フェデラーはその先駆者になるかも知れませんね(^-^)
Commented by Tristan987 at 2014-03-09 16:34
> bobbieeさん
こんにちは。

>いつも読みやすい文章を書かれるので
恐縮です(^^ゞ
bobbieeさんには”釈迦に説法”のようなお話でありますが、ようやくシングルバックハンドのプレーヤーが頑張ってくれて
いるので、取り上げてみました。フェデラーについてはまだまだエドベリのような「流れるような前への動き」まで到達して
いないのですが、少しずつこれまでとは違うプレーになっているところは見ていて新鮮ですね。

>イメージ的には簡単ですけど、目の良さと脚力要りますね
見るのとやるのとは大違いですよね(汗)、とにかく早くボールの後ろに位置していなきゃいけませんし、
前ぎみのピンポイントのところでタイミング良くボールをヒットしないといけない・・・・。
ダブルバックだと左腕でリカバーすることも出来ますが、シングルバックでは実に難しいショットですね。
昨今は、日本リーグの若手もほとんどダブルバックで同じプレースタイルばかりなので、鈴木貴男のような若手が出てきてくれることを期待して止まないところです。
Commented by Tristan987 at 2014-03-09 16:46
> kendo986さん
こんにちは。
私も以前、ダブルバックハンドだった時代がありましたので(ご存じとは思いますが・・・笑)、リーチについてはよ~く分かります。
とにかく、ダブルバックでシングルスをしっかり戦おうと思うと、かなりの練習量とトレーニング量が必要です。
それと、ダブルバックは左右に振られ追い込まれたときや、浅くて低く滑るボールのときに片手のスライスにするか?両手のトップスピンにするか?迷うときがありました。テイクバックが片手のときと両手のときと明らかに違うので、この辺り選択が難しく、プレーに支障が出たためシングルバックに戻したのです。
ただ、サービスリターンではダブルバックのほうが楽でしたね。どちらも一長一短がありますね。
Commented by Tristan987 at 2014-03-09 16:59
>kendo986さん
私も最近、練習する機会が極端に少なくなっているので(爆)プレーは落ちる一方ですが(汗)、落ち込みがそれほど酷くないのは明らかに用具の進化によるものと感じています。
この前導入したバボラのアエロプロドライブは、まさに私の堕落したプレーを助けてくれるものとなっています(笑)。

フェデラーもエドベリの影響がありますが、そういうプレーに挑めるのは、あの”黒塗りラケット”にあると思っています。
あのラケットは、今までの90インチ、17mm厚のプロスタッフから大きく厚くなっていて、以前よりも楽にプレーしていますし、相手のボールに打ち負けなくなったように見えます。
フェデラーのプレーが、これからの世界のテニスのイノベーションになってくれると良いですね。


ようやく次の段階へ!!


by Tristan987

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
ポルシェ
911カレラ
他のおクルマ
今までのおくるま
撮る歓び
テニス
趣味のお話
トラブル
音楽
スキー
その他
未分類

以前の記事

2017年 05月
2017年 03月
2017年 02月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 05月
2016年 04月
more...

フォロー中のブログ

ブログ:もう魚は勘弁して...
++ feel like...
ゆるいき
カレラとカレラ
買っちゃったよボクスター
WILD&HONEY
雨の日は幌をたたく雨音を...
OPENな週末
幌馬車2台の道楽日記
Nessun dorma...
哲学の道
五感を覚醒せよ
ブログ:intensiv...
kata-no-tikara
絹雲を眺めながら
徒然M8写真集。
備忘録
戦闘的に走れ!
A Photograph...
うにうに頭の考え事
お気楽亭主の車道楽
ふたりでランチを。-Lu...
横浜、ディズニー、ファミ...
夏への扉~フェルディナントに~
From Boxer t...
まったり
All things t...
黄色い車は好きけ?
ボクスター はじめました
マイノリティー
I'M NOT A BEAR
ニュルニュルしてますか?
ケイマンと共に
まんぷく会長の備忘録
元秘書の独り言
ぱんだ きゃららに乗る
モーリシャスからの贈り物
いろはにほへと・・・
320dとケイマンのある生活

リンク

最新のコメント

>ryoさん すみませ..
by Tristan987 at 21:26
20(土)21(日)はP..
by ryo at 09:56
>新・空間歩行人さん ..
by Tristan987 at 21:17
こんにちは。 ポルシェ..
by 新・空間歩行人 at 11:29
>ryoさん こんばん..
by Tristan987 at 23:48
こんにちは。 私は、今..
by ryo at 12:40
>cayman987さん..
by Tristan987 at 17:21
お久しぶりです^^; い..
by cayman987 at 16:26
>bobbieeさん ..
by Tristan987 at 23:41
フェデラー、最近の大会で..
by bobbiee at 17:38

最新のトラックバック

やっと見れた!
from お気楽亭主の車道楽
竹内まりや 「Denim..
from 音楽の杜
中西保志
from Good!な芸能ブログ集
737672 Blog ..
from 737672 Blog Ve..
祝!Tristan987..
from ちゅーこボクスターで楽しもう♪
153262 Blog ..
from 153262 Blog Ve..
ポルシェ・エキサイティン..
from 幌馬車2台の道楽日記
GDP 2006 -2
from MONOMONO
真夏の富士に咲くさくら
from よしむのblog(mlog)
白は膨張色?
from ちゅーこボクスターで楽しもう♪

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

車・バイク

画像一覧