期待し過ぎ とか まだまだこれから とか
それにしても錦織フィーバーは今回もスゴかった。
いつものとおり、自分のことは棚に上げての一言です(^^ゞ
昨年から、いろいろな方が彼の勝敗をブログ等で扱っていらっしゃいますね。日本男子テニスへの注目が格段に上がったことは、良いことと思っています。
まあ一大会・一試合の勝ち負けについては、いろいろな要因がありますのでねぇ~、今大会の彼のプレーもいろいろな見方ができると思うのですが、人によっては、バブリンカ戦の第3セットタイブレークで打ったドロップショットについての良し悪しだったり、序盤からの試合への入りだったり・・・・。
いずれにしても私は、これでようやく”グランドスラム2週目の常連”になりつつあるのかな!?って見方をしますね。
グランドスラムでは、1週目の戦い方が重要であると私は思っています。1週目でどれだけ省エネで勝ち上がれるか?2週目の終盤に自分のピークを持ってこれるか?が良い成績を挙げられるか否かを左右すると思っています。
錦織もまだまだグランドスラムではベスト4以上に上がったのは昨年の全米が初めてですから、2週目へのコンディションの持っていき方ではなく、とにかく1週目を勝ち切って!2週目は勢いで!ってレベルなのだと思うのですよ。
今大会、日本での報道のされ方を見ますと「ベスト4以上!?優勝も狙えるか!!」「ナダルにどう勝つ!?」等々、景気の良い話がいっぱいありましたが、1週目をいかに省エネ運転して、2週目にピークを持ってくるコンディション作り、という次の課題をクリアしないと、なかなかベスト4以上は難しいのでは?と思っています。
技術的にはもう世界のトップ3に値するものを持っていると思っています。前から申し上げておりますとおり、体力的なこと(特に怪我をしない体づくり)の更なるUPが必要ですね。まあ昨年後半からはかなり上がってきてますが、今度は1週目・2週目のペースをどうするか?というレベルに入るのでしょうね。
これからに期待しましょう!!
右手小指の痛みも要因なのかもしれませんが、今年初めのブリスベン国際に優勝したので、ちょっと期待外れでしたね。
1回戦からのフェデラーを見ていたのですが、ルー・エンスン戦では決して良い調子ではありませんでした。これは逆に私としては良い兆候と見ていて、ブリスベンで優勝した後、1週目に自分の調子を1回下げておいて、2週目の後半にピークを持っていこうとしているのかな!?と思っていました。
最近のフェデラーはQFあたりにピークが来ていて、SFやFでは少しピークから下がっているケースが多かったと思っています。たぶん若い頃に比べてピークに持っていくまでのペースが違ってきているのではないでしょうか?
だから、1週目を乗り切れば、2週目後半は面白いぞ!!と思っていたのですが、足をすくわれてしまいました(汗)。
それから、若く強い頃のフェデラーであれば、自分の”名前”だけで1週目は通過できたところもあったでしょうが、今は「フェデラー恐れるに足らず」くらいに向かっていく選手が多くなりましたから、フェデラーも1週目の省エネ運転が難しくなっているのでしょうね。これから先、心配でもあります。
QFのラオニッチ戦はあっさりストレートでしたし、SFのバブリンカ戦はフルセットでしたが、まだ余裕ありそうな感じでしたね。
今日の決勝も面白そうですが、6:4でジョコビッチ有利かな?と。
2回戦のスマイチェック戦や4回戦のアンダーソン戦を少し見ていたのですが「前ならこんなミスは無かったんじゃない?」っていう簡単なミスが多かったことと、ちょっとした動きがまだ戻っていないと見ていたので、本人が言っていたように優勝は難しいとは思っていました。
彼ももう今年29歳になります。彼の場合はフェデラーよりも自分の体を酷使するタイプですので、これから先、以前のような動きがどこまで蘇ってくるのか?興味ありですね。
ところでですが、昨年11月から12月にかけて、オフシーズンにアジアで初めて開催されるエキシビ、International Premier Tennis League(インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)が開催されたことはご存じでしょうか?
現役選手とシニア選手がチームを作って、エキシビションの試合をフィリピン(マニラ)→シンガポール→インド(ムンバイ)→UAE(ドバイ)と場所を移動しながら開催していきました。
このリーグに参加した現役選手で、今回の全豪の成績が結構左右されていることに気が付いたので、下に記してみます。
<以下、チーム名と現役主要選手(カッコ内は全豪での成績)のみ記します>
Manila Mavericks(マニラ・マーベリックス)
Andy Murray(決勝進出)
Maria Sharapova(準優勝)
Jo-Wilfried Tsonga(全豪不出場:怪我)
Singapore Slammers(シンガポール・スラマーズ)
Lleyton Hewitt(2回戦敗退)
Nick Kyrgios(QF敗退)
Tomas Berdych(SF敗退)
Serena Williams(優勝)
Daniela Hantuchova(2回戦敗退)
Indian Aces(インディアン・エースズ)
Roger Federer(3回戦敗退)
Gael Monfils(2回戦敗退)
Ana Ivanovic(1回戦敗退)
UAE Royals(UAEファルコンズ)
Novak Djokovic(決勝進出)
Marin Cilic(全豪不出場:怪我)
Caroline Wozniacki(2回戦敗退)
というように、選手ごとに全豪での成績が大幅に振れてしまった結果になりました。
特に、フェデラーの3回戦敗退、イバノビッチの1回戦敗退はこの大会の出場が自分のコンディション作りに影響したのではないか?と思わざるを得ないところですよね。
また、チリッチについては、この大会に出ないでしっかり肩を治していれば、全豪に出場できたかもしれない・・・・・。
ワールドレベルのテニス選手には、オフシーズンがほとんどありません。ウインブルドン終わりからトロントのマスターズシリーズが始まるまでの間と、ATPツアーファイナルから年始の全豪前哨戦までの間です。この間に体のケアを行ったり、心身をリフレッシュしたり、次の試合へのトレーニングを行いコンディション作りを行うわけです。
とくに昨年のフェデラーは、ツアーファイナルで背中の怪我のため、決勝を棄権。次週のデビスカップを戦った後にこのエキシビションというスケジュールでした。たとえ真剣勝負ではないエキシビションであっても試合を行うわけですし、また何か国か移動しながらの試合ですので、体を酷使することは必然なわけです。
フェデラー自体、ナダルが虫垂炎の手術で不出場する代わりの出場のようでしたが、ちょっと出場の選択については、この全豪については間違いであったと思うのですが、どうでしょうかね?
錦織も日本でエキシビションを行ったり、いろいろな場所へ引っ張りだこだったりの年末だったと思うのですが、本当に日本の選手をグランドスラムで勝たせたいのであれば、協会がしっかり考えなきゃいけないと思うのは私だけでしょうか?
エキシビでダルいテニスを見させられるより、公式戦で素晴らしいテニスを見たいと思うTristanでした(爆)。
by Tristan987
| 2015-02-01 10:57
| テニス