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復活のロジャー・フェデラー(^^♪

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今年も早1か月が過ぎまして(^^;
ブログをほっぽり投げていましたが、フェデラーを2000年のUSオープンからずっと見てきている
ファンとしては、全豪オープンの結果をスルーするわけにはいきません!!





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昨年の全豪の後、膝の怪我で手術して、ウインブルドン終わりからツアー欠場していたフェデラーが
どんな形でツアーに戻ってくるのか?注目していましたが・・・・。

私には2つの進化があったと思っています。

① バックハンド

② サービス



①のバックハンドですが、これはエドベリがコーチに就いていた頃から取り組んでいた

”高い打点からのフラットショット”

が、ようやく実を結んできたのだと思っています。

特に、4回戦の錦織戦と決勝のナダル戦はそれが生かされた試合になりました。

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実はフェデラーってバックハンドは基本的にスピンをしっかりかけるスイングをする選手なんですね。
だから、安定もしているし、角度を付けてボールを弾ませ、相手をコートの外へ追いやるようなショットで
ポイントを重ねていたのですが、逆に、このワンショットで決めたいときにフラットで打ち抜くバックハンドが無かったため、
まれに逆襲に合うこともありました。
弱点のほとんど無いフェデラーではありましたが、数少ない弱点としてバックハンドが取り上げられ、フラット気味に
高い打点から打ち抜くショットが得意な選手(このショットの名手はベッカーとクエルテンであると思います)と比べると
見劣りしていたところでした。

まあ、簡単にフラット気味に高い打点から打ち抜くショット、と言いますが、テニスをある程度されている方ならお分かりかと
思いますが、片手バックでこのショットを打つのは対戦相手がアマチュアレベルでも結構難しいショットなんですよね。
それこそ、正確な右足の踏み込みと早めの打点、ラケット面の角度、そしてある程度の腕力が必要になります。

で、今回のフェデラーはこの高い打点のバックハンドストレート、クロスのフラットショットがかなりコンスタントに
打てるようになっていたのが、昨年までの彼のプレーと違うところだと思いました。

そして、サーブです。
フェデラーのサービスは、彼の武器でもありますが、私はデュースコートのワイドに切れていくスライスサーブとアドコートの
センターフラットサーブが意外と苦手なんじゃないかなぁ~と思っていました。

デュースコートのワイドとアドコートのセンターが上手い選手は、

やっぱり、サンプラス、そして近年ではジョコビッチ

だと思っています。

今回のフェデラー、デュースコートのワイドには少しスピードを殺したスライスサーブを上手く利用し、アドコートのセンターは、
これまでスライスをかけることが多かったのですが、フラットに打って、コンスタントにライン上に乗るサービスが打てていた
ように思います。

特に錦織戦では、このアドコートのサービスが最後まで効いていたのではないでしょうか。


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さて、ナダルも怪我明けですが、しっかり帰ってきましたね。
対フェデラーは、いつものナダルらしく、フェデラーのバックサイドに少し弾道の高いスピンボールを集めて、フェデラーが
苦し紛れにバックスライスで返球してきたボールをフォアの逆クロスや純クロスのようなストレートで追い込んで決める、
という戦法を使ってきましたが、先ほどフェデラーのところで書いた通り、フェデラーがバックハンドをほとんど高い打点で
フラット気味にストレート、クロスと打ち分けて返してきたので、ナダルとしては最後までストロークの主導権を握れずに
終わってしまった、というところだったと思っています。

それにしても、このナダルのプレーはやっぱりすごいですよね。第4セットからファイナルセットの序盤まではほとんどペースを
握っていたと思いますし、ファイナルセットの序盤までは「また今回もフェデラーは負けるのか!?」と思わせられるような
プレーでした。
ただ、ファイナルセットの中盤以降は、さすがに準決勝のロングマッチの影響が出ていたのかもしれませんね。

それと、ちょっと意外だったのは、ナダルが決勝でコイントスで勝っておきながら、リターンを選ばず、サービスを選んだ
ところです。いつもならリターンから入るナダルですが、どんな意図があったのでしょうか?
ナダルファンの方であれば分かるのかな?

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さて、錦織選手です。
結構、いろんな方が錦織選手について書かれているのですが、皆さん錦織ファン目線で書かれているので、私はフェデラー
ファン目線で錦織のことを書いてみます。

一応、私は日本人であってもフェデラーと対戦するときは、フェデラー応援です。そのときだけは錦織選手は敵になります(笑)。
なんとも非国民ですね(爆)。
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奇しくも、フェデラーがインタビューで語っていた「錦織は勝者のメンタリティーを持つ必要がある」という言葉ですが、
実にこれが一番今の彼を言い表していると思いますね。
勝者のメンタリティーって、根性論とか精神論だけではなく、技術論にまで発展していくことなのだろうと思うのですよ。

まず精神論から入っていきますと、フェデラーファン目線で言わせていただくと、今回の4回戦、ファイナルセットの戦いに
なりましたが「フェデラーやばいぞ!!」とは思えませんでした。
「まあ、大丈夫だろう」と思っちゃったんですよね。

これが対ナダルや、今回はありませんでしたが対ジョコビッチだと、リードしてても「いや、まだ追いつかれるかも?」とか、
追いつかれた場合「やっぱり今回もキツいかなぁ~」とファンとして思っちゃうのですが、錦織戦ではそうは思わなかった。
私なんぞが、そう思うくらいですからフェデラー自身も、あまり追い込まれているように思っておらず、少し余裕があった
のではないかと思うのですよ。

ナダルやジョコビッチ相手だと、たとえセットカウント2対1で勝っていても、ファンとしては不安ですし、そもそも
ナダルやジョコビッチは、そのままセットカウント3対1ですんなり終わってくれるようなメンタルは持っていません。
試合の流れが少しでも変われば、簡単にその流れの変わり目を突いてきて、あっという間に逆転してくる。

錦織には、そこまでのタフさや引き寄せの強さが無いんですよね。
そこはグランドスラムで勝ったことの無いことからくる錦織自身の自信の無さや対トップ5に5セットマッチで連勝
出来ていない経験値の無さが影響しているのかもしれません。

また、錦織自身の風貌からくる

威圧感の無さ(^^ゞ


も、「なんだか大丈夫そう」と思ってしまう要因なのかもしれません。
たぶん、自信や経験値がもっと上がってくれば、威圧感も出てくるだろうし、トップ10相手に「こりゃダメかも?」
と思わせられることもできるのではないでしょうか。
また、精神的なことは、技術的なことにも起因してくると思っています。
私は常々、トップ3に入るには

他のトップ10プレーヤーが持っていない勝つための特徴を持っていること!!

が条件だと思っています。フェデラーは展開の早さ、サービスとフォアハンドの攻撃力、
ジョコビッチは、どこからでも必ずバックハンドを両手のフラットで返してくる守備力と、そこから攻撃に転じる上手さ、
ナダルはどんなに振られても一発カウンターでエースを奪ってくる走力と体のバランス、攻めに転じたときのフォアハンドの
スピンショット、といったように、他のトップ10選手では誰も真似できない何かを持っているのですが、錦織選手には
これが無い・・・・・。
錦織選手は、ストロークは上手いし、確実性もあるし、最近ではサーブ&ボレーもこなすなど、プレーの幅が出て、
益々上手くなってきていますが、じゃあ他のトップ10が持っていない”何か”があるのか?と考えてみると、意外と無い
という結論になってしまうのですよ。

同年代のラオニッチにはあのサービスがあり、覚醒した感のあるディミトロフも強烈なフォアハンドとサーブというように
何かを掴みかけているところです。

そういった、他のトップ10には無い”何か”は、上に書いた劣勢でも追いつける原動力になってくれるし、そもそも
プレーする前から相手に対して威圧できる武器になるのだと思うわけなのです。
そういったことも含めてメンタリティーとして考えていくべきだと思うのですが、いかがでしょうか?

まあ、錦織選手はこれから、他のトップ10選手には無い”何か”を掴むべきなのか?それともこれまで通りなんでもこなせて
器用な選手のままがグランドスラム優勝を目指すべきなのか?
私には分かりませんが、彼ももう27歳。トップに登り詰めるための時間ははそれほど多く残されていないと思うのです。
さてさて、今後どうなりますか?

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さて、そのディミトロフですが、私はこの頃から注目していた選手です。
ようやく今年、覚醒しそうな感じで嬉しい限りです。このままもう1ランク上を目指してもらいたいです。
今回も準決勝のナダル戦、あと一押しだったのですが、今後グランドスラムでナダルやジョコビッチ、マレーに
勝てるようになると、たぶんこの人の時代が来るのではないかと思っています。

そんな時代を引き寄せるために・・・・・。


ぜひサンプラスがコーチに就いてほしい!!


と思っているのですが、いかがでしょうか?
サンプラスには、サービスやフォアのストロークからボレーに出る感覚、ボレーで決める感覚を教わってほしいと
思うのですが・・・・・。

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さてさて、フェデラーの18回目のグランドスラム制覇で終わった今年の全豪ですが、今後マレーやジョコビッチが
どう戦うのか?その次の世代である錦織、ラオニッチ、ディミトロフ、ゴファン、ティエムはどう出てくるか?そしてこの
フェデラーとナダルはどこまでやるのか?面白いシーズンになりそうです。

そうそう!この真ん中に写っているロッド・レーバーさんのプレー映像があったので、紹介します。

動画は、1976年、相手はボルグです。当時レーバーさんは38歳、ボルグは20歳。ウッドのラケットでもこれだけの技術を持っていたのは、さすがに年間グランドスラムを2回も達成しただけありますね。ボルグも昔の画像で改めてプレーを確認すると、意外とネットに出ていたことがわかります。現代テニスに、もうちょっと片手バックでフェデラーやレーバーのようなストロークからボレーに至るまでの技術力があるプレーヤーが多く出てくると面白いのですが・・・・・。
by Tristan987 | 2017-02-05 04:46 | テニス


ようやく次の段階へ!!


by Tristan987

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