オーストラリアンオープン(自分なりに総括)その1 ~男子編~

2006年、最初のグランドスラム大会である「オーストラリアンオープン」が終わりました。
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まずは男子。
今大会は、ランキング№2のナダル、前回優勝のサフィン、そしてアガシの欠場により、王者フェデラーの独壇場になるのでは?という予想もありました。実際ドローを見るとトップハーフにはフェデラーの”敵”になりうるのは、ヒューイットと”くせ者”キーファーくらいなもの。ボトムハーフは結構タフな組み合わせで、ロディック、リュビチッチ、ナルバンディアンといった実力者揃い。真夏のオーストラリアは意外と体力勝負なものがあり、フェデラーにとって勝ち上がりは楽なものと思っていました。
しかし、さすがは世界のトッププロ。そう簡単にフェデラーを勝たせません。4回戦のハース戦は2セットアップから追いつかれ、フルセットの大接戦。準々決勝ダビデンコ戦も4セットで終わったとはいえ2つのセットでタイブレを強いられています。
さて、WOWOWの放送を見て思ったのですが、このハースやダビデンコは対等にフェデラーとストローク戦を演じています。これまでならば、フェデラーのフォアハンドに押され、バックハンドの切れ味に戸惑っていた彼らが、対等に打ち合っているのです。確かにフェデラーの調子も今ひとつだったことは否めません。またサーブも昨年のほうが切れがあったように思えます。しかしながら、上記のような接戦に持ち込めたのは、フェデラーの調子だけの問題ではなく、対戦した二人が、よくフェデラーを研究し、良いテニスをさせないように努めていたために思います。

そんなフェデラーもなんとか勝ち進み決勝へ、その決勝の相手は、「キプロスの奇跡!」バグダディス。名前は知っていましたが、プレーは初めて見ることになります。
日曜日の夕方に始まった男子決勝。とにかくバグダディスのプレーが素晴らしい。俗に言う「カウンターパンチャー」なんですが、すべてのショットを高い打点でフラット気味に打ち込んできます。また、打つ位置もラインのあたりなので、展開が早い!昨年フェデラーが負けた4人の内の一人ナルバンディアンも「カウンターパンチャー」のテニスですが、そのナルバンディアンよりも展開が早く、ボールのスピードも速かったように思いました。しかもミスをしない!ファーストセットはバグダディス先取。セカンドセットもいきなりフェデラーのサーブをブレイク!「このまま突っ走るのか?」と思っていたのですが、そこはフェデラー!いろいろなことをして勢いを止めようとしました。まずはストロークのスピードを落とし、スピンの量を多くしていましたね。またバックはスライスを多用するようになり、バグダディス唯一の泣き所であるバックハンド側の浅いところに弾まないスライスを打ち、ミスを誘う。またネットに出る回数を増やしたり、バグダディスのセカンドサーブをフォアに回り込んで叩こうとする姿勢を見せたり・・・・。この辺りさすが王者だと思いましたね。相手が「ノリノリ」であっても、いろいろな”引き出し”を用意して勢いを止めようとする。そうこうしている内に勢いは止まり、第2セットは接戦に!
ここで面白い談話が。バグダディスの試合後のインタビューで明かされたのですが、この第2セットの途中で、「ひょっとして勝てるんじゃないか!」と考え始めたそうです。「そう考えた途端、自分のプレーをやめてしまったんだ!」っと。
そうそう!これなんです。私もテニスの大会で、強豪と当たって意外と善戦しているとき、ふと「ひょっとして勝てるんじゃない?」って思うんです。いや!思ってしまうんです。そんな思いが頭に過ぎった途端、自分のテニスが出来なくなって、負けてしまうんですねぇ~!
世界のトップでもこんなことあるんですねぇ~。
この第2セット、やっとの思いでフェデラーが取ると、あとは堰を切ったように流れがフェデラーに!第4セットではバグダディスに足の痙攣という、まさに「”泣きっ面に蜂”状態」となってしまい、もう反撃する暇を与えないまま、終わりました。

フェデラーはこれで、GS3連勝。通算7勝目。GS3連勝は93年~94年のサンプラス以来。通算7勝目はあのマッケンローと私が好きだったビランデルに並びました。

さて、グランドスラム大会は2週間を戦い抜くわけですが、今回バグダディスは決勝まで5セットマッチを3回戦っています。しかも第2シードのロディック、第7シードのリュビチッチ、第4シードのナルバンディアンに勝ってきただけに、体力的な消耗に加え、精神的な消耗が激しかったことが伺えます。対してフェデラーは、5セットマッチ1回だけで決勝までたどり着いたので、この視点で見てもバグダディスが勝つには難しかったということなのでしょう。グランドスラム大会に優勝するには、「勝ち上がり方」も重要だ!ということなのです。

ということで、男子の決勝は終わり、これから北米のハードコートシーズンを経てヨーロッパでのクレーコートシーズンに入り、5月下旬からフレンチ・オープンとなります。
フレンチは唯一フェデラーが優勝していない大会。今年優勝すれば、”生涯グランドスラム”を達成!。また”年間グランドスラム”の可能性も高まります。
男子の年間グランドスラムは、ロッド・レーバー以来ありません。さすがにレーバーのプレーは見たことありませんでしたので、ぜひ!この目で年間グランドスラムの達成を見てみたい・・・・と思う反面、ナダルやサフィン、アガシやロディックにもより一層の奮起を期待したいと思います。
また、今回のバグダディスのように”新星”が飛び出してくるのも良いですね。

ということで、オーストラリアンオープン、男子の大会を振り返ってみました。次回は女子を振り返ってみたいと思います。
by Tristan987 | 2006-02-01 01:18 | テニス | Comments(4)
Commented by tomtomtoms at 2006-02-01 10:03
こんにちは!私はあまりテニスわからないのですが、的確な感じ(笑)のする文章を読むと、WOWWOWはいちゃおうかなとか思ってしまいます。まあ車が来ると当分ほかの趣味はお休みになるのでしょうが、しかし、フェデラーやりますね。最後に勝つこれが何でも大切です。こういう情報が頭に入っていると新聞や雑誌でテニスの話題を読んでも違った目で見れそうです。女子も期待しています。
Commented by Tristan987 at 2006-02-02 00:34
>tomtomさん
私の主観なので、話半分でお読みいただければと思います(笑)
ここ最近のフェデラーは、昨年までの圧倒的な強さは影を潜めた感はありますが、”なかなか負けない”という別の強さが身に付いたような気がします。女子は明日にでもUPします。
Commented by ぼびぃ at 2006-02-02 12:05 x
ひっとしたら勝てるのでは?って思いが試合中の最大の敵だった頃が私にもありました。ジュニアの頃、4-2から4-6で負けて親に散々言われた試合は数え切れず…。コーチから目の前のポイントだけ考えろ!と言われ、その後 どんどん“安全第一”を掲げるストローカーに変わっていきました(近年は体力的な問題でボレーに出るようになったのですが…)。全豪は気付いたら終ってました(笑)最近はいつもこうです、フェデラーはグランドスラム3連勝ですか、全仏が残ってるってのが“やっぱり”って感じで妙に納得してます。全仏か全英どっちかが残りますね。ヴィランデル(懐かしい名前ですね、当時より大人になってからの方が彼の試合の仕方の上手さを感じます)なんて未だクーヨンで芝だった時の全豪を取ってるのに、全英は取れずだったし、ベッカーもエドバーグも全仏は取れず・・・フェデラーにとっては嫌な歴史でしょうね。ただ全仏で片手バックの選手がスライスを左右に散らしたり、角度をつけたり、色んな事をして前へ出ようとする姿は非常に好きですね。マッケンローもエドべリも(ラフターとかも)全英の試合より全仏の試合の方が好きでした。彼等の試合で残してるビデオも専ら土系ですね。
Commented by Tristan987 at 2006-02-03 00:06
>ぼびぃさん
マッケンローもベッカーもエドベリも、そしてサンプラスもそれぞれ全仏取るチャンスはありましたよね。マッケンローは84年、決勝でレンドルに負けたとき。ベッカーとエドベリは89年(ベッカーが決勝行ってたらベッカーならチャンに勝てたのではないか?と今でも思ってます)。サンプラスは96年準決勝でカフェルニコフに負けたとき。フェデラーは昨年ナダルに準決勝で勝っていれば、たぶん全仏制覇していたのではないかと思います。今年はたぶん昨年よりハードルは高いでしょう。さて、私も全仏でのベッカーやエドベリ、ラフターの試合は好きなのですが、それ以上に全豪のリバウンドエースでの試合が好きです。全米のデコターフⅡよりも球足が遅くストロークが続くわりに、バックスライスは適度に滑るので、レンドルやアガシに強打をさせない。そして安全に返してきたボールを今度はバックハンドのフラットドライブで逆襲する・・・・、そんな展開が好きでした。数年前のアガシ対ラフター、ラフターがバックスライスで粘って粘って、最後に「これでもかっ!」ってくらいのチョップスライスを打ってネットに出て、ボレーで決める。もう痺れました。


ようやく次の段階へ!!


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