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まさに死闘!!!

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やはり、最後まで見てしまいました・・・・。おかげで今日は睡魔に襲われっぱなしです(爆)。

2009年、ウインブルドン男子シングルスファイナル、私の30数年に渡るテニス観戦歴の中でも屈指の名勝負となりました。
そして、夜中の3時までどちらが勝つか分からない、めちゃくちゃ面白いウインブルドンを見たのは1982年のコナーズVSマッケンロー以来だったような気がします(笑)。




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テニスに少しでも興味のある方であれば、もうスコアはご存じだと思いますが、ファイナルセット16-14・・・・・。まさに”死闘”という言葉が一番しっくりきます。16-14、30ゲームをファイナルセットだけで費やしたのですが、このセットだけでもう1試合できてしまうくらいのゲーム数ですからその、もの凄さが分かりますよね。
ということで、順を追って説明するのは難しいので、お互いの試合の組み立てから見ていきましょう。

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まずはロディックから。準決勝のマレー戦で良いプレーを見せ、見事難敵を撃破したロディックでしたが、決勝はそれまでの相性から「3-1でフェデラー」というのが私の予想でした。
ところがどっこい!!今年の彼は違いました。あのキャノンサーブは健在!!しかもちょっとフェデラーにコースを読まれ始めたところで打つボディーサーブが実に有効でした。おかげでフェデラーは試合の後半まで、スライス系のブロックリターンでしか返すことができないくらい・・・・。そして、素晴らしかったのがストローク。
今までの彼は、ちょっと打点を落としたところから擦り上げるようにスピンをかけて打つタイプでしたが、昨日はフォアもバックも打点が高く、すべてハードヒットしてきました。打点を高くしたことで、展開が早くなり、ボールの角度も付きますので、ストローク戦では常にフェデラーを圧倒していました。
そして、やはり相当フィジカルを上げてきたのでしょう!試合の最後まで常にハードヒットできる体力を有していたことは特筆すべきことだと思います。

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一方のフェデラーですが、ストロークはどうも今一つフィーリングが合っていないようでした。安心してハードヒット出来ていない状況が終盤まで続いていました。ただ、さすがフェデラーと思ったのは、ロディックの強打をうまく受け流し、カウンターでストロークエースを奪ったり、バックはあのキレるスライスでロディックのバックハンド側に浅く滑らせるように打ち、ミスを誘っていましたね。そして、試合の最後の2~3ゲームでは、ここぞとばかりにフォアもバックもハードヒットしていきました。はたしてこれは終盤になってフィーリングが合ってきたのか?勝負所と見て打ち始めたのか?本人にしか分かりませんが、この”抜群の試合感”はやはり史上最強の証でしょう!!

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そして昨日のフェデラーを救ったのが、このサービス。50本のエースの数もさることながら、エースにはならなくても確実にポイントに繋げられる良いセカンドサービスを打てたことも勝因といってよいでしょう。
それにしても、よくジャンプしてますねぇー!!4時間もこんなサービスを打ち続けられるのですから本当にこの人たちは凄いトレーニングをしてきていることがわかりますね。


昨日の試合、一言で分岐点を言うならば、私は「ファイナルセットはフェデラーのサービスからだった」というところにつきると思っています。芝のウインブルドン、しかもファイナルセット・・・・。サービスダウン即敗退の危険が漂う後からのサービスのロディックとしては、常にプレッシャーに襲われていたことだと思います。先のサービスであるフェデラーはたとえサービスダウンしても、次のロディックのサービスをダウンすればタイに持ち込める、という少しの安心感がそのまま結果に現れたのではないかと・・・・・。とくにこの二人のようなビックサーバーの戦いではそれが顕著であると思いました。


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さて、ついにグランドスラム優勝回数でフェデラーがサンプラスを抜いて歴代1位に立ちました!!!
私はフェデラーもサンプラスもファンでしたが、この表を見ると面白いのが、サンプラスが19歳のとき、若くしてUSオープンのチャンピオンになって、それから14個のグランドスラムタイトルを取るのに12年かかっているのに対し、フェデラーは最初のタイトルが2003年のウインブルドンで21歳のとき、と決して早咲きではないのですが、それからたったの6年間で15勝のタイトルを取っているということ。いったいこれからどれだけ勝利を積み重ねていくのでしょう!!

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最後に、とても貴重な写真を!!WOWOWの放送でもその光景が流れていたのですが
「レジェンド揃い踏み!!」です(笑)。

右から

ロッド・レーバー
(2度の年間グランドスラムを達成した名選手。全豪3回、全仏2回、全英4回、全米2回の計11勝。主に1960年代に活躍。)

ロジャー・フェデラー(今年、生涯グランドスラム達成、全豪3回、全仏1回、全英6回、全米5回の計15勝。サンプラスを抜いてグランドスラム最多勝となる。)

ピート・サンプラス
(ウインブルドン7勝は歴代1位タイ。グランドスラム14勝はフェデラーに続いて単独2位。全豪2回、全英7回、全米5回)

ビヨン・ボルグ(ウインブルドン5連覇はフェデラーと並んで2位タイ、全仏6回の優勝と合わせて、グランドスラム11勝)


サンプラスが、現役を退いてからグランドスラム大会に顔を出すのは珍しいことです。なんでも、フェデラーが「来てほしい」とお願いしたそうですが。
それにしても、この4人だけでウインブルドン22勝!!!F1ではモナコ・グランプリに強いドライバーを「モナコ・マイスター」と呼びますが、さながらこの4人は
「ウインブルドン・マイスター」とでも呼びましょうかね(笑)
この4人のほか、BBCテレビの解説で、ジョン・マッケンローの姿も見られたのはうれしい限り!!


さて、話は戻って男子シングルスの総括です。
今年は、ディフェンディング・チャンピオンのナダルが膝の故障で欠場と、波乱含みの大会となりました。デルポトロはヒューイットに敗退、ジョコビッチもハースに敗退と、若手がベテランに頭を抑えこまれた形になりましたね「まだまだ青二才には負けんよ!!」って言っているようです(笑)。
ロディックも久々に決勝まで来ましたので、若手・中堅・ベテランがバランス良く勢力を拡大してきている。そんなきっかけとなる大会だったと思います。

となると、ナダルも復活するであろう9月のUSオープンが楽しみになってきました!!
フェデラーは6連覇がかかりますし、ナダルが勝てば、フェデラーに続いて生涯グランドスラムの達成。ロディックも優勝を狙っているでしょうし、マレーも早くグランドスラムタイトルが欲しいところでしょう。


ということで、また9月に観戦記を書いてみたいと思います(でも観戦する体力あるかなぁ・・・・爆)。
by Tristan987 | 2009-07-06 22:41 | テニス


ようやく次の段階へ!!


by Tristan987

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