ここで2010年の展望を・・・・
フェデラーファンの私としては、アガシ以来となるキャリア・グランドスラムの達成とグランドスラム最多勝が大きなニュースでしたが、その一方で、年初の全豪オープンを制し「とうとう彼の時代になったのか!?」と思われたナダルの突然の失速、全米オープンでは着々と力を付けてきたデルポトロの優勝、等々バラエティーに富んだ1年でしたね。
まあそんな2009年はもう振り返らず、ちょっと早いですが来年の展望を考えてみました。自分としては、来年の今頃この記事を読んで「思ったとおり!!」となるのか?「こんな結末想像できるわけないじゃん!!」となるのか?楽しみにしながら考えてみることにしました。
一応、ある程度選手をピックアップし、その人の評価を〇×でそれぞれまとめています。
(世界のトップ選手に対しておこがましいのですが(汗)素人の戯言ということで・・・・)
〇なところ:5セットマッチに強い。トップ5以外からの取りこぼしが少ない。
×なところ:劣勢になると、相手のプレーに合わせてしまうところ。
もうとにかく、技術的には言うことのないフェデラーですが、彼も来年29歳になるベテランです。たぶん今年ほどは勝てなくなるでしょう。ここ最近、劣勢になるとそれを打開していく力がかつてほどは無くなっている気がします。相手のプレーに合わせるようになってしまい、そのまま流れを変えられず敗退してしまうような感じです(全米のデルポトロ戦やATPファイナルのダビデンコ戦)。2010年の男子テニスは、今年よりも混戦になるでしょうから、彼が勝っていくのは尚更難しくなっていくでしょうが、ウインブルドンと全米はチャンスありでしょうね。どちらかというと、ウインブルドンよりも全米で勝つような気がします。
〇なところ:あの驚異的なフットワーク(ただ足が速いだけでなく、劣勢からも切り返してエースにしてしまう身体バランスと柔軟な手首がスゴイ!!)
×なところ:フラット系でコンスタントな速いストロークを打つ選手に弱い。フォアの逆クロスの精度が落ちた。
ナダルが今年の全豪オープンを制したとき、誰しも「ナダル時代の到来!!」を信じたでしょう。でも前々から言われていた彼のそのテニススタイルが、彼の体を酷使していたことが今年の中盤から後半にかけて出てきてしまいましたね。2010年は体を治してかつての強さを取り戻すでしょうけど、敵もかつてほどナダルに対してプレッシャーを感じなくなっているのではないかと思います。だから、よほどしっかり成績を残さないと№1奪還はおろか、2位の座も危うくなる可能性もありますね。
来年は全仏を始めとしたアンツーカーコートのシーズンは勝つのではないかと思いますが、それ以外はベスト4あたりで敗退することが増えてくるような気がします。
〇なところ:安定して力強いストローク
×なところ:決定力の無いサーブ。気分屋なところ
はっきり言って、この人が次の№1候補だと思いますが、いかんせん気分屋で試合によって(時には試合の最中でも)パフォーマンスの差があるのが致命的です。コンスタントに力を出せば、2010年はナダルを凌駕し、フェデラーと№1争いができるくらいの選手だと思っています。ただし、そうなるにはサーブの改良が必要でしょう。彼のサーブはなにしろ決定力(サービスエースだけでなく、エース級のサービスをいかに打っていくか!?)が不足しているように思います。ストローク力は今や男子テニス界№1だと思いますので、サーブさえ改良すれば、彼の時代が訪れることでしょう。2010年は全豪でいいところにいけるか?が彼の前半戦の命運を左右するでしょう。
〇なところ:ゲームの組み立てが多彩なところ。サーブ力
×なところ:策に溺れるところ。
プレーの幅、組み立てについてはトップ5の中でもフェデラーとともに双璧だと思いますが、たまに策に溺れてしまい、我に返って頑張っても時すでに遅し・・・・だったということが多いように思います。それがグランドスラムで勝てない原因と思っているのですがいかがでしょうか?
2010年はグランドスラム大会以外(マスターズシリーズ等)では優勝の常連となる可能性大ですが、グランドスラム大会で勝てるかどうか?で彼が今後飛躍できるかどうか?が決まるでしょう。一番チャンスがあるのはウインブルドンでしょうね(でも地元だからプレッシャーは大変だけど・・・)。
・ファン・マルティン・デルポトロ
着実に実力を伸ばし、とうとう今年の全米を制しました。あの長身から繰り出すサーブと高速ストロークは、ソダーリンとともに、ツアーでも驚異となるでしょう。2010年は全米よりもコートが遅い全豪でどこまで勝ちあがれるか?楽しみです。もちろん今年ベスト4まで行った全仏も楽しみです。
・ニコライ・ダビデンコ
ようやく、ATPファイナルというビックトーナメントを制することができました。これまでツアーで勝ったことが無かったフェデラーにようやく勝てたのも大きかったと思います。この人もウインブルドン以外では優勝候補に名を連ねることになりそうですが、前年のツアーファイナルを制した人は次の年あまり良くない成績になるジンクスがあるので、さてどうなりますか?
・ロビン・ソダーリン
昨年は、全仏でナダルに土をつけたことで一躍時の人となりましたが、ツアーファイナルでも大活躍してくれました。デルポトロと同様、長身からのサービスと高速ストロークでこれから飛躍する可能性大です。
以上、男子の展望でした。2009年はトップ4の実力が5位以下の選手と比べて差がありましたが、後半戦からは差が完全に埋まりました。2010年の男子は混戦になると思います。もう誰が優勝してもおかしくない、という状態です。楽しみですね。
とうとうジュスティーヌ・エナンが復活します!!。私の大好きな選手なので、女子の試合を見る楽しみが増えますね。彼女がどれだけ全盛時のテニスを取り戻せるか?未知数ですが、クリスターズも復帰して以前にも増して強さを誇っているので、エナンも負けずに頑張ってほしいものです。
まあそれでも、セレナ・ウイリアムズとディナラ・サフィーナの2人をシャラポワ、クリスターズ、デメンティエバが追う展開となるでしょうね。セレナは相変わらずの強さですが、サフィーナは心の弱さとセカンドサーブが課題、シャラポワは肩の状態がどうか?デメンティエバはトーナメントの終盤で勝ちきれない、といった弱さがあります。
そこで面白いのがもう一人
とにかく、来年もWOWOWとGAORAは必見です!!。
by Tristan987
| 2009-12-30 20:44
| テニス