シティポップ万歳!!
邦楽のジャンルでは、この”流れ”の曲が好きなので、思わず購入。
ところで、この年末にあの大滝詠一さんがお亡くなりになるという、あまりにショッキングなニュースが飛び込んできましたが、この「昭和40年男」の今号は期せずして”追悼”のような形になってしまいました。
まあ、大滝詠一さんを始めとした「はっぴいえんど」の面々や、その他の重鎮達のことを書くには、私では役不足ですし、こんなブログでは紙面が足りません。ただこの「昭和40年男」の記事の中に作曲家の林 哲司さんのインタビュー記事が掲載されており、そのインタビュー記事の中に面白いことが書かれていたので、ご紹介したいと思います。
林 哲司さんが提供した楽曲の中に、当時のアイドルへの楽曲もあったそうなのですが、結構アイドルへ提供する楽曲の中に、新しい試み(冒険)を入れていたとのこと。
そしてご自身の中で思い出深いのは、河合奈保子さんに提供した『ラヴェンダー・リップス』という曲だそうです。
ということで、動画を探してきました。途中まではスローバラードの普通の曲なのですが、ちょうど動画の1分12秒のあたりからのサビの部分で変拍子を入れています。
う~ん面白い!!河合奈保子さんの曲の中では、尾崎亜美さん作曲の『微風のメロディー』が好きなのですが、この曲も良いですね。それにアイドルとしては素晴らしい歌唱力です。こんな変拍子をもろともせずに歌いこなしていますね。
さて、アイドルに向けてちょっと面白い(というか、ちょっと難しい)曲を提供するケースとして、松田聖子さんを挙げてみたいと思います。
この曲は、細野晴臣さんがアイドルとして絶頂期にあった松田聖子さんに書いた曲です。
動画の出足が若干切れているのが残念ですが、この曲の難解さがお分かりになったと思います。この曲を歌いこなすのは難しかったでしょうね。
細野晴臣さんが松田聖子さんへ提供した楽曲としては『ピンクのモーツァルト』というシングル曲がありますが、実は彼女の曲の中でマイベストな曲であります。上記の『わがままな片想い』は1983年4月に『天国のキッス』のカップリング曲として収録。そして『ピンクのモーツァルト』は1984年8月のシングル曲です。
さて、松田聖子さんへの楽曲提供としては、先日お亡くなりになった大滝詠一さんも忘れてはなりません。1981年10月に『風立ちぬ』というアルバムでは10曲中5曲が大滝詠一作品です。
その中では、アルバムタイトルと同じ『風立ちぬ』というシングル曲が有名ですが、いやはやYouTubeさんは素晴らしい!!この『風立ちぬ』を大滝さんがセルフカバーしてライブで歌っている音源が見つかりました。
動画のコメントにもありますように、これは貴重な音源だと思います。たぶんこの後大滝さん自らが『風立ちぬ』を唄うことは無かったのではないかと思います。
それにしても、あの『A LONG VACATION』というとてつもないアルバムから始まる大滝詠一作品は私の中に色濃く残っておりますが、新たな大滝作品が聴けなくなったことは、本当に日本の音楽界にとって大きな損失であると思います。
今はただ、ご冥福をお祈りするしかありませんね・・・・。
by Tristan987
| 2014-01-13 23:44
| 音楽